5月26日、米ARスタートアップのGeenee(Geenee AR)は法人向けAR試着ソリューションの提供を開始しました。本ソリューションを利用することで、自社ECサイトやプラットフォーム広告欄にAR試着サービスが埋め込めるようになります。
WebAR特化のスタートアップ
Geeneeは2015年創業。米カリフォルニアに拠点をおいています。設立当初からWebARを手掛け、2021年8月にWebARコンテンツ作成ツール「Geenee WebAR Builder」を発表。これはブラウザベースのARコンテンツを、ドラッグアンドドロップといった簡単な操作で作成できるノーコードツールです。また同年12月には、フルボディトラッキングに対応したSDKをリリースしました。2022年4月にはアバター生成プラットフォーム「Ready Player Me」との連携も発表しています。
今回、同社が新たに提供を開始したのは、アパレルブランドなど小売業者向けのAR試着ソリューションです。本ソリューションは、ブラウザ上でのAR試着を同社のWebAR技術を使ってECコマース向けに展開したもの。
企業は自社のECサイトやソーシャルプラットフォームの広告欄に、リアルタイムで体験できるAR試着サービスを直接埋め込めます。また、実店舗に設置できるオンサイト・ミラーの利用も可能です。
導入企業では購入率が大幅に上昇
Geeneeは「マーケティングキャンペーンの一環として本ソリューションを利用したブランドのエンゲージメントと購買意欲は明らかに向上した」と報告しています。公開された資料によると、アイウェア・サングラス製品部門ではECサイト訪問者のカート追加率が81%、コンバージョン率が67%上昇し、訪問者1人当たりの収益が59%増加しています。
GeeneeのCTOを務めるEvgeny Peshkov氏は「2次元の写真から推測するのではなく、実際にどのようにフィットするかを確認できることで、お客様の意思決定がよりシンプルになります。Geeneeのチームが開発した最先端のアプローチにより、市場で最も正確で性能の高いAR試着ソリューションが実現しました」とコメントしています。
類似サービスとして、Snapが2023年3月に法人向けARソリューション「ARES(Augmented Reality Enterprise Services)」を発表しており、今後、Eコマース分野のAR技術応用は進むと予測されます。
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